あなたの症状の原因は?

あなたのつらい症状、原因はなに?

腰痛・肩こり・頭痛・膝痛など、つらい症状は色々あるのですが、実は身体の中で起きていることには共通点があります。
それは・・・

私が患者様から一番多く受ける質問は「何が原因ですか?」です。
苦痛の原因はストレスです。

これを聞くと「ああ、やっぱり」と思う人もいるかもしれませんが、ここでいうストレスは精神的ストレスではありません。
人体に加わるストレスは種々あり、重力・気候・温度・ウイルス・化学物質など色々ありますが、これらはすべて外から加わるストレスで、体の中にあるストレスは考えられていないのです。

人体に加わるストレスで最も影響力が強いのは、体の中にある持続的圧迫ストレスです。
「ストレス学説」という有名な研究を発表した生理学者のセリエは「ストレスは必ずしも体に悪いとはいえない。しかし、ストレスが持続する事は体に悪影響をもたらす。」といっています。まさにその通りで、一瞬であれば弱いストレスも持続的に加わると辛いストレスになるのです。

例えば、体がかゆいから皮膚をかく。実はこれ、皮膚にとっては弱いストレスです。最初は赤くなるだけですが、続けてかいていると赤く腫れ上がり、さらに続ければ最後は、血がにじみ、痛みへと変わってしまいます。
このように、弱いストレスが持続的に加わると辛いストレスに変わるのです。ましてや、体の中にあるストレスは寝ている間も続くのです。

体の中にある圧迫ストレスとは?

  • 血液・リンパ液・脳脊髄液の循環障害に伴う浮腫による圧迫ストレス
  • 炎症刺激や炎症に伴う腫脹による圧迫ストレス
  • 脳機能低下に伴う全身の筋緊張による圧迫ストレス
  • 組織の発育不全、変性萎縮による硬化に伴う体液の通過障害による圧迫ストレス

体内の持続的圧迫ストレスの影響

持続的圧迫ストレスが加わると神経力は弱まり、血液循環も悪くなります。すると、その局所は弱体化や炎症を起こし、浮腫や腫脹を起こすのです。これが局所の神経へ圧迫ストレスを加え、さらに末端の自律神経への圧迫ストレスとなり、より血液循環を阻害し、更なる浮腫や炎症の増悪を招くのです。いわゆる悪循環です。
ましてや、人体にとって最も重要な脳へ持続的圧迫ストレスが加わる事は、自律神経中枢の機能低下・免疫力低下を招き、全体的な回復力低下が起こり、弱っている部分はより炎症が起こりやすくなるのです。

まとめ

●何が原因ですか?どうなっているのですか?

症状によって色々と考えられますが、すべての症状の最大の原因は神経への持続的圧迫ストレスです。

A・具合の悪い所は、症状のある所はどうなっている?

①その部位の自律神経の働きが悪い。
②その部位の血液循環が悪い。

B・Aの最大の原因は?

①自律神経中枢の働きが悪い。
②自律神経の血液循環が悪い。
 

C・自律神経中枢の働きが悪く、血液循環が悪くなる原因は?

脳への圧迫ストレスです。
頭蓋骨から、脳脊髄液の排出が悪くなり、頭蓋骨内に貯留するため、頭が大きくなると同時に脳へ圧迫ストレスが加わる。

D・脳脊髄液の排出が悪くなる原因は?

疲労です。
疲労すると、末端での体液の流れが悪くなり、大小ありますが浮腫が起こります。すると、神経内の脳脊髄液も排出が悪くなり、神経系で連鎖的に流れが悪くなり、頭も拡大し、同時に脳への圧迫ストレスが生じます。

E・疲労の原因は?

質の良い睡眠の不足です。
当然、働き過ぎ、運動のし過ぎ、深酒など、生活面もありますが、一番は質の良い睡眠の不足です。

F・質の良い睡眠の不足の原因は?

脳への持続的圧迫ストレスです。  
ほとんどの人の睡眠不足の最大の原因は、頭が拡大していて、脳に圧迫ストレスが加わり、神経が緊張しているためです。これが慢性的睡眠不足の原因となり、回復力低下につながります。 

G・脳への圧迫ストレスの原因は?

疲労です。
疲労すると老廃物が蓄積し各所がむくみ、脳脊髄液の流れが悪くなり、圧迫ストレスが増加します。

以上、このような悪循環が起こっているため、症状は出るのです。

末端の持続的圧迫ストレスを取り除けば、その部分の自律神経の働きは改善し、血液循環も改善し、症状は軽減していきます。
中枢神経への持続的圧迫ストレスを取り除けば、全身の自律神経の働きは改善し、免疫力・回復力も改善し、長い間続いた局所症状も軽減していきます。

施術において、全身の免疫力・回復力を上げること(自律神経中枢の活性化)が大切で、局所療法はプラスアルファです。
回復力の弱い状態でマッサージ・指圧・骨盤矯正などの局所療法を行ってもあまり効果は期待できません。