治るとは
「治療します」とは何をするのでしょう?
マッサージならば揉んだり押圧したり、整体ならば骨盤矯正や首の矯正をしたり、鍼ならばもちろん鍼を打ったりすることでしょう。
治療方法は色々とありますが、人の体の構造は基本的に同じでそれぞれで変わることはありません。
もし、各分野の先生方に言ったらご意見は色々あるでしょうが、治療の原理原則は皆同じです。
症状のある所、もしくは症状と関連のある所に対して、揉んだり押したり、矯正したり、鍼を打ったりと何かしら刺激を加えることにより神経反射を起こし、血液循環を良くすることにより症状を軽減させているのです。
しかし、患者様の中には、痛くて揉めない・矯正出来ないという人や、揉んだり矯正したり、他の施術を行ったことで痛みが余計に強くなって立つことも出来なくなる場合もあります。
これは、体全体の免疫力・回復力が著しく低下していて、施術による刺激に耐えることが出来なかったから起こるのです。
私たちは患者様に何等かの物理的刺激を加える事によって、生体の持っている自然治癒力を利用して回復のお手伝いをするだけなのです。
決して私たちが治しているのではありません。
具合が悪い・痛い・辛いなど、どのような症状であれ、常にその部位での自律神経の働きが悪く、その部位での血液・体液の流れが悪いというのが共通点です。
そして、その最大の原因は自律神経中枢の働きが悪い。自律神経中枢の血液・体液の流れが悪い。いわゆる生命力・体力・回復力・免疫力・自然治癒力が弱っている事が原因です。
ですから、部分的な施術も大切なのですが、最も大切な事は脳(特に自律神経)の活性化を行い、体全体の生命力・回復力・免疫力・自然治癒力を改善する事なのです。