治る人・治らない人

腰痛・肩こり・頭痛・膝痛など症状は色々あります。しかし、なぜ同じ症状でも治る人と治らない人がいるのでしょうか?
また、慢性の肩こりの人が、「今日はいつもより辛いな」と日によって違うことがなぜ起こるのでしょうか?

痛みは体のSOS

本来、痛みは体には必要なものなのです。
何故なら痛みがあるから脳(特に自律神経)が体の危険を感知し、正常に保とうと自然に働いて治してくれるわけです。
しかし、痛いのはやはり辛いもの。ましてや痛みが長期に亘り続くとそれは体にとっても害になります。

では、あなたの痛みが続いてしまうのはなぜ?

痛みや辛さがある時、自分では、休む・あまり動かさない・早く寝る、など何かしら意識して行動すると思いますが、これを治療家っぽく言うと「治るのに最適な環境を整える」ように行動するといった感じになります。
実は、マッサージや整体をすることも同じです。押したり揉んだり何かしら刺激をする。「刺激する」=「痛みが取れる」という単純な公式ではありません。「刺激する」=「患者様自身の神経力が働く」=「自ら痛みが取れる方向に向かう」=「痛みが取れる」これが正しい公式です。
つまり、治療も刺激することで患者様が治るのに最適な環境になるようお手伝いしているに過ぎません。

わかりやすい例として骨折を考えてみましょう。

骨折するとギプス固定をすることは皆さんもご存知だと思いますが、これは固定するから治るわけではありません。
一番の固定の役割は、固定することにより安静を保ち、治るのに最適な環境を作っているということ。後は、神経が働き、免疫力が働き、自分の力(回復力)で治っていくわけです。
つまり、痛みや辛さが続いてしまうということは、「治るのに最適な環境ではない」か、「痛みや辛さを感知してもそれを治せない」=「脳(自律神経)中枢が弱っている」もしくはその両方ということです。

もう少し、症状と回復力・免疫力について考えてみましょう。

「例1」 前かがみの姿勢を続けると、首や腰の筋肉が緊張し続けることで、神経への持続的圧迫ストレスが生じて、肩こりや腰痛が起こります。しかし、前かがみをやめて動き出し、同じ姿勢が続かなくなると、痛みは治まります。

「例2」 短時間でも同じ姿勢をすると痛みの出る人と、短時間では痛みが出ない人がいます。

「例3」 同じ姿勢をとらなくても常に痛む人、もしくは、洗顔をしようと前かがみになるといったような普段している動作でギックリ腰になる人もいます。

「例4」 その日によって、肩こりや腰痛の具合が違うという人もいます。

上記の「例1」のように、持続的な筋肉の緊張は、神経への持続的圧迫ストレスを作り症状が出ます。
そして、症状が続いてしまう、または日によって違うなどが起こるということは、人それぞれ、またはその時の体調によって異なるということです。
これを言い換えれば、その人、時々の回復力・免疫力の度合いによって異なるということです。
ですから、一番に大切なことは、脳(自律神経)の活性化をして、回復力・免疫力をアップさせることなのです。

休養が十分に取れて、回復力が十分にあると思う人は・・・

症状のある所を刺激して、反射的に血液循環を改善させれば症状は楽になることでしょう。
一般的なマッサージや整体、カイロプラクティック、鍼などで楽になる可能性があります。

休養が足りず、回復力が低下している人、もしくは他院で施術を受けてもまた戻ってしまう人は・・・

症状のある所を刺激する、または骨盤矯正・首の矯正などでは症状はあまり楽にはならないかもしれません。
強く刺激したり、長く刺激したりするとかえって辛さが増してしまうことも。
局所症状に対する施術をしなくても、自律神経中枢に対して施術を行い、自律神経の機能が改善すれば局所症状は楽になるでしょう。
自律神経中枢と末端局所の両方へ施術を行えば症状はもっと楽になることでしょう。

当院の頭蓋骨矯正・内臓調整・ソフトブロック療法・骨盤矯正が必要です。